人生で一番多く「有難う」を言われた日〜祝賀御列の儀〜
2019-11-11


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昨日の令和元年11月10日は、私の人生で一番多く人から「有難う」と言われた一日だった。
昨日は天皇陛下の祝賀御列の儀が執り行われ、皇居から赤坂御所までの4.6キロのパレートが行われた。私は縁あってパレードを見に来られた国民の皆さんに日の丸小旗を配るボランティアをした。
御列の儀は15時であるが、10時に日の丸配布場所の国会議事堂前に行くと保安検査を待つ行列が既に200m以上できていた。
ボランティア参加ということで、検査開始を待つ行列を追い越して優先的に保安検査を受けた。保安検査は空港のセキュリティより厳しく、私一人に対して、計3名の警察官が検査をした。一人目の警官は私の所持品を開被検査、カバンの中のポーチや小袋の中まで開被し中身が何かを答えさせる。ペットボトルは中身を一口飲ませる。2人目の警官は私の全身を触ってボディーチェックする。3人目の警官は金属探知機で再び全身をなめる様に検査し終了。一人当たり3分弱だろうか。これを1万人以上の見学者に対して行うわけで、最終的には陛下の御列車両が15時に通過するときにも、検査ブースの外では、間に合わなかった国民がたぶん2,000人はいたと思う。
11時過ぎに一般向け保安検査が開始されると、我々ボランティアは検査が終わって「クリーンエリア」に入ってきた人たち一人一人に日の丸小旗を配る。皆さん長い間検査を待ち、やっと「関所」を通過した喜びと安堵感が相まって、日の丸を渡すと、そのたびに「有難う」「嬉しい」と笑顔が更にほころぶ。受け取らない人はほとんどいない。今回実行委員会が御列の儀の為に用意した日の丸小旗は計15万本。うち国会議事堂前配布割り当てが2万本で、約9,000本が最後に余ったので、11,000本を我々約20名のボランティアで配布した。単純計算して一人当たり平均550本を配ったことになり、私一人で550人の人から「有難う」を言われた一日となった。
上に掲載した写真は、ちょうど天皇陛下の車列が国会議事堂前を通りかかった瞬間の参列者の様子だか、この写真に写っている人は全員(私も含め)陛下の車列は全く見えない場所である。それでも皆さん必死でスマホをかざしたり、日の丸を振ったり、歓声を上げたり、雰囲気を楽しみながら陛下へのお祝いの気持ちを表していた。この場所にさえ入れない手前の検査前でタイムアウトになった皆さんも、記念に日の丸が欲しいと警官を通して我々に要望があり、車列通過後お配りした。
朝から現場にいて陛下の車列を結局直接拝むことはできなかったが、私にとって、日の丸がこんなに人に喜ばれ、人からこんなに有難うを言われる日はこれまでの人生になかったので良しとし、幸せな気持ちで家路についた。
[皇室]

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