天皇陛下即位 国民祭典〜万歳三唱〜
2019-11-10


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奉祝まつりの後は政府主催の国民祭典が二重橋前の皇居広場で始まった。来賓と事前に申し込んだ国民3万人以上が集まった。私は前段の奉祝まつりを最後まで沿道で看ていたため、祭典会場への入場が遅くなり、端の末席で大スクリーンを通してメインステージの様子や橋に立つ天皇皇后両陛下を拝謁した。
天皇皇后両陛下は1810に皇居内から外の橋の上までお出ましになり、橋の上から参列した国民やメインステージを約30分ご覧になる形だった。
報道では奉祝曲第三楽章の「嵐」による歌唱に雅子皇后陛下が涙ぐんだとあったが、第一楽章のオーケストラのところから既に目が潤んでおられたと思う。
安倍首相の祝辞や参列者3万人の国歌斉唱ののち、最後に伊吹文明衆議院議員の万歳三唱で、参列者全員が後に続いた。
正しい万歳三唱の所作は、手のひらを内側に向かい合わせにして両腕をそのまま真っすぐ上げる。決して両手のひらを正面に向けてはいけない。手のひらを正面に向けたまま両腕を上げると、ギブアップ、敗残兵になってしまうからだ。ステージ上の「嵐」の若いメンバーもしっかり手のひらは内側に向けて両腕を上げていた。誰かがちゃんと彼らに事前打ち合わせしたのだろう。
万歳三唱が終わって、生の吹奏楽が流れ始めると、更に「天皇陛下万歳」「皇后陛下万歳」の先導音声が何度も流れた。私の周りにいた参列者も、「1回じゃないの?」と苦笑と戸惑いながらも万歳を続けた。天皇皇后両陛下が皇居内へ戻られるまでずっと続いた。
この何度も万歳三唱を参列者に「強要」することについて、予定外?いや運営側は予定外ではないとの発表、参列者からは何度もやらされ怖くなった、など批判的なコメントばかりが翌日のマスコミネットニュースで報道されていた。
私もその場にいて、「まだ続くんだ」と思いながら繰り返し万歳をしたが、あの万歳の繰り返しは運営側がしっかり計算しつくした絶対必要な万歳であることを帰宅してじっくり考えみて合点が行った。つまり、伊吹議員の万歳三唱が終わって、楽団の奉祝曲が流れると、プロクラムはこれですべて終了だから、参列者の一部はさっさと立ち上がってガチャガチャと帰りの支度をするはずである。でもその時両陛下はまだ橋の上におられる。両陛下が最後まで皇居の中へ完全に戻られるまで(両陛下が見えなくなるまで)、参列者を最後までお見送るさせるために、万歳三唱を繰り返したのだ。運営側による、参列者行動のコントロールが効いた万歳だった。
[皇室]

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